作曲者のヘンデルとその時代を検証すると、メサイアの楽曲の成功で演奏会が各地で演奏されるようになり、ヘンデル自身がその場、その場で楽譜に修正を加えたり、演奏の曲目を選んだりして色々なパターンで演奏した為に少しずつではありますが、内容の違う楽譜がいくつも世の中に誕生してしまいました。
日本で昔から有名なのは通称「赤本」と呼ばれるキリスト教版(日本語の歌詞もある)ですが、その他にベーレンライター、オックスフォード、ノヴェロなど数種の楽譜があります。
ヘンデル協会では毎年マエストロにどの楽譜を使うのか、確認してから練習に入ります。